食べることは動物の根源的な欲求です。
動物が生を持続するためには、特殊な例を除き他の物質を食べ続けなければなりません。
そして人間などの動物は各々が食べる食物の嗜好性に違いを持ちます。
その嗜好の違いは基本的には、各々がより効率よくエネルギーを吸収できる食物を好むというものです。
一般的に、柔らかい食べ物は自身のエネルギーをあまり消費せずに取り込むことが出来るために好まれます。
甘い食べ物はブドウ糖で構成されることが多く、人間の脳内で使用されるエネルギー源はブドウ糖のため、特に人間は甘い食べ物を好みます。
脂肪は他の物質よりも多大なエネルギー源となるため、やはり好まれる場合が多いようです。
これらの嗜好性は本能によるところがほとんどであり、意識でコントロールするのは至難の業であります。
そして動物が己の生を維持するために持つこの本能は、今の日本の飽食文化においては非常にやっかいなものなのです。
あまり意識している人はまだ少ないのですが、今の日本人などの先進国に生きる人は常に食べ過ぎています。
通常は食べ過ぎる前に、食べたいという本能を抑制する本能が働くのですが、あまりにも食べたいという本能を刺激する食べ物がまわりに溢れすぎているのです。
先の甘いものや柔らかいもの、脂肪分の多いものもそうですし、旨み調味料などもその一つです。
化学調味料とも呼ばれていますが、サトウキビなどから作られるため化学なんて呼び方は心外だというメーカーの意見があります。
しかし本来それほど旨みのない食物に合成的に作られた過度な旨みを添加することで、自然の状態であれば食べ過ぎることのない食べ物も食べ過ぎてしまうということが往々にしてあります。
アメリカなどではベビーフードに添加することを禁止していますが、それほど本能のタガを外す食品といえるのです。
食べすぎは身体に良くないということは多分ほとんどの人たちが認識はしていると思いますが、なぜ良くないか考えたことはあるでしょうか。
なぜの答えにはいくつかのものがありますが、先進国に生きる人々にもっとも重要な答えはガンでしょう。
ガンは生体内に異質な細胞が増殖することを指しますが、異質な細胞が生まれる背景の一つに活性酸素の存在があります。
活性酸素というものは体内に異質な存在を取り込む際に生まれる物質です。
生体内反応で必要な物質であり、食物などの異質な存在を同化する際に使われる物質ですが、発生しすぎるとその分自分の細胞を傷つけてしまうことがあるのです。
そのため自己細胞が変異し、ガン細胞に変化するといった具合です。
私はこの事実を目の当たりにし、より良い食生活を送るための手段を提案し続けることに意義を持つようになりました。
食べたいものを食べない、食べたくないものを無理に食べるといった行動も問題はありますが、自由資本主義社会を背景として必要以上に煽られている食のシーンをもう一度見直すことから始めてはどうでしょうか。













