前回の「たいぞうの想い30」では、私がいい話だなぁと純粋に感動した本とお話を紹介させていただきました。
その心眼力(野口 嘉則 氏 著)という本の中から、もう一つ私が感心のあった内容を紹介いたします。
心眼力という本の中では「志(こころざし)」と「野心(やしん)」を区別して、それぞれの定義を紹介していました。
「野心とは、己一代で何かを成し遂げようとする願望」
「志とは、己一代では成し遂げぬほどの素晴らしき何かを次の世代に託す祈り」
この定義は、田坂 広志 氏 著書「これから働き方はどう変わるのか」より抜粋したそうです。
(この田坂広志氏の著書も私が素晴らしいと感じた本の一つです。次回「たいぞうの想い32」にてご紹介したいと思います)
なるほど、私は未だに野心の欲望を手放すことの出来ない人間ですが、同時に志を持つことは可能なようです。
心眼力ではハッキリとした志を持つためとして「私達は後世に何を遺せるのか」といった問いが投げかけられています。
そしてその問いに答える著者の思いがいくつか紹介されています。
その中では”この世界に幸せな人を増やす”という行為と、具体的な手段として仏教で言う「無財の七施」というものが紹介されていました。
① 眼施(がんせ) 「慈しみに満ちた優しいまなざしで接すること。」
② 和眼施(わがんせ) 「なごやかな、微笑みのある顔で接すること。」
③ 愛語施(あいごせ) 「思いやりのこもった優しい言葉をかけること。」
④ 身施(しんせ) 「身をもって奉仕すること。人のためにすすんで行動すること。」
⑤ 心施(しんせ) 「思いやりをもって、心を込めて接すること。人の痛みや苦しみを自らのものとして感じ取ること。」
⑥ 床座施(しょうざせ) 「座席や立場、地位を他の人にゆずること。」
⑦ 房舎施(ぼうしゃせ) 「風や雨露をしのぐ場を提供すること。困っている人を助けること。」
これらは財産があろうがなかろうが誰にでも実践できる親切でしょう。
そして気づいたのですが、これはサービス業の基本ではないでしょうか。
たくさんの若者達がサービス業に従事していますが、その多くの若者達が仏教の教えを知らず知らずに実践しているのです。
若者はいつの時代でも、とかく悪く言われがちですが、なかなかどうして立派なものではないでしょうか。
私はサービス業に従事する若者達の笑顔がとても大好きです。
そしてその若者たちを本当に尊敬しています。
彼らに負けないよう、そして立派な背中を見せることのできるよう、自分のこころを磨き、無財の七施を実践していきたいと思います。
玄米屋たいぞうの想い32 ” 未来を拓く君達へ ” につづく












