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2008年のアメリカでサブプライムローン問題をきっかけに始まった世界同時不況。
バブルを際限もなく生み出し続け、自然の征服、破壊を続けるグローバル資本主義のあり方に疑問をもった中谷 巌氏の著書「資本主義はなぜ自壊したのか」を読んでみました。
氏は”資本主義”、”市場原理”に全てをまかせることによる様々な弊害を例にあげ、「このままでは人類全体が破滅的な道を歩み続けてしまう」と危惧しています。
そして西欧の人々や大陸の人々、そして我々日本人の有史以前からの歴史を遡り、それらの宗教観や置かれた立場などを考察し、現在の世界の状況を氏なりに認識した上で、われわれ日本の人々が脈々と受け継いできた精神や宗教観の重要性を強く説いています。
・・・・私は思春期のころからずっと今まで、「宗教を持つから争いが起こる」と考えていました。
自分の拠りどころを「宗教」にするから、それと相反したり相容れない他の宗教を拠りどころにしている人々との争いに発展してしまうのではないかと考えていました。
ですから宗教を持つことを、自分の心の拠りどころを宗教におくことを、私は意識的に非難していました。
そして、当時の多数の大人たちの”アメリカ的思想の屈折した過大評価”に影響されたこともあり、ますます個人主義の正当化に拍車をかけていました。
しかし中谷氏の著書を知ることで、私の祖先たちがどれほど素晴らしい精神をもっていたか、どれほど素晴らしい宗教観をもっていたかを考えさせられました。
中谷氏は日本が島国という独特な状況に置かれてきたことなどを考察し、日本人は世界でも稀有な精神性を創ったと記しています。
様々な生き物、水や空気、道端の石ころにまで神を感じることのできる精神。
この世の全てに神が宿ると考えてきた我々の祖先。
今これを読んでいるあなたも神であり、そして私にも神が宿っている。
私達は神の一部なのです。
すると結局は宇宙全ての存在が神であり、全ての存在が慈しむべき存在であるといえるのです。
我々の祖先は、皆このような素晴らしい思想を持ち得た、素晴らしき人達でありました。
先祖に誇りを持てるというのは、今の自分の存在を認め自分自身に誇りを持てるということです。
・・・この想いを導いてくれた、この1冊の本との出会いに心から感謝します。












