平成21年1月31日(土)付けの福井新聞14面にて「忠先生の科学教室」というコラムがありました。
この忠先生というのは福井高専の吉村 忠与志 教授という方なのですが、私の学生時代の卒業研究の担当教官でした。
忠先生は以前から福井新聞に科学教室のコラムを掲載されておりますが、毎回のごとく環境をテーマに語っております。
今回の内容も地球温暖化やそれに伴う石油エネルギーの使い方についての考察を語っておられました。
また、そのコラムの中で人類の爆発的な増加を懸念し、国際的なレベルでの人口の調整を提案していました。
なぜ地球において人口が増え続けるのでしょうか。
日本という国だけを見れば、これから人口が減っていくことを懸念しているというのに・・・。
生物界のピラミッドというものがあります。
下等生物ほど生涯に子を産む数が多く、高等生物になるほどその生涯において子を産む数が少なくなるというものです。
虫や魚、蛙などは天敵が多く、子を作っても死の可能性が高いため、一生の間に多数の子を作ります。
反比例して人間などは天敵がいないため、子の死の可能性が下等生物と比べ低く、一生の間に産む子の数はそれほど多くはありません。
それなのになぜ、全世界では人口が増え続けているというのでしょうか。
日本などの先進国は科学の恩恵により「死」がそれほど身近にありません。
ですから本能レベルでの”子をたくさん産もう”という意識が働かないのでしょう。
しかし世界に目をむけてみれば、たくさんの国々で貧困による「死」が身近にあるのです。
日本とは比較にならないくらいの貧困の中で、常に死と隣り合わせの人々は自分の子孫を残すためにたくさんの子を産みます。
このため地球規模での爆発的な人口の増加が発生しているのです。
ではどうすればよいか?
その答えの一つに、世界において貧困を無くすという考えがあります。
あまりにも不平等なその貧困を無くすことで人口の調整が可能というのです。
実際にバングラディシュなどにおいて貧困の改善により、一人の母親が産む子供の数がこの30年の間で6.3人から3.3人まで低下したといいます。
貧困が様々な社会悪を招き人類全体の進化を妨げていることは間違いないでしょう。
われわれ日本人のような裕福な人間は、人類全体の存続とより良き進化のためにいったい何をしなければならないのでしょうか。












