玄米屋たいぞうの想い18 ( 食べ物屋のあるべき姿 )
私が最初に商売を始めたのは焼肉屋です。
ただただ、「おいしい!」と喜んでもらう笑顔を見るのがうれしかったから、もっと旨い肉を!もっと喜ばれる肉を!と、お客様に提供してきました。
もちろんお金を得ることも重要だったとはいえ、いい格好をするわけではないですが、本当に私はただ人の笑顔を見たいがために頑張ってきました。
しかし、私は次第に本当にこれでよいのだろうかという疑問をもち始めてしまいました。
一般に旨い肉とは霜降り肉のことを指す場合が多いのですが、当然脂肪たっぷりの食材であります。
いろいろと勉強していく中で、霜降り肉になるように育てた牛はけっして健康的な牛ではないことを思い知りました。
人間に例えるなら、甘やかされた環境でぬくぬくと育った肥満体の中学生くらいの人でしょうか。(たとえが悪くて失礼)
そのような食材は「旨い!うまい!」と食べていれば一時の快楽にはなりますが、あまり快楽に溺れる様な食事を続けると、後々に痛い目に合う可能性があるのです。
それはなぜか?
人間が本能的に美味しい、旨いと感じる食物は「甘いもの」、「高エネルギー高タンパクなもの」、「柔らかいもの」です。
要は脳や肉体が負担なく効率よく摂取できる食物こそが、人という生物が本能的に求める食品だということです。
それ以外の食物(硬いもの、苦いもの、酸っぱいものなどなど)を美味しいと感じるのは、あくまで個人個人の後天的な感覚によるところが大きいわけです。
本能的に旨いものだけ摂取していると(本能の赴くままに食べていると)、効率よくエネルギーを摂取できますので、体にはあまり負担がかかりませんし、脳も喜ぶのでストレスは軽減します。
しかし、本能的に求める食事を毎日摂取するのとそれをしないという実験を、ねずみをつかって実験したところ、本能的に求める食事ばかりを摂取し続けたねずみのほうが、病気や早死にしてしまうことが圧倒的に多い、という結果になったそうです。
この結果に対する考察はいろいろと考えられますが、それはまた別の機会にこの「玄米屋たいぞうの想い」に載せたいと思います。
ただその結果に対して、私なりに考えた結論は、
「食べ物屋として本当に世のため人のためになることをするには、ただ旨い美味しいと喜んでもらうだけでは駄目だ。
食を提供するお客様のことを心から思い、本当にためになることを多角的にかつ長期的な視野で考えたサービスを提供しなければならない。」
ということです。
そしてその考えこそが、今の玄米屋たいぞうを形作っているのです。
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